読んだ本の備忘録②「WORK SHIFT 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」
今年から読んだ本については、備忘録として感想などをまとめようと思う。2冊目は「WORK SHIFT 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」。

本の内容
グローバル化や技術発展、環境問題の悪化などによって働き方がどのように変わるかを2012年に考察して書かれた一冊。ここで働き方を変える要因とされているのは以下の5つの事項。
著者は、未来には大きく分けて2つのシナリオがあると提案する。一つは「漫然と迎える未来」であり、ここでは人々がタスクに追われたり、リモートワークが普及しすぎて人との実際の接触が失われたり、あるいは貧困から抜け出せない日々が描かれている。もう一つは「主体的に築く未来」で、ここでは世界中の人々と協力したり、ミニ起業家として活動したり、また多様なキャリアを経験することが可能になるという。
「主体的に築く未来」を実現するためには、働き方における3つのシフトが必要だと著者は説く。
感想
個人的には、キャリアが一つの山ではなく、連なる山脈のようになるというビジョンが特に魅力的に感じた。数年間の仕事の後にサバティカルを取り、新たな仕事に挑戦するというライフスタイルは、現在も徐々に現実のものとなりつつある。
しかし、この本が提案する「主体的に築く未来」は、結局のところ個人の選択に委ねられており、貧困問題の解決策は提供されていない。また、リモートワークが孤独をもたらすとする「漫然と迎える未来」と、協働の未来を描く「主体的に築く未来」の対比は、結局捉え方の問題ではないかとも感じた。
しかし全体的には納得感があったし「2024年現在起こりつつある変化」が2012年の時点で解像度高く描かれているのはさすがと感じた。